重なり合った,あるいは切断された導体の取り扱い

基本操作

sonnetのモデルでは導体図形が重なり合ったり,あるいは切断されているけれど接触している場合でも一体の導体として扱われます.ただし解析結果には非常に小さな差があらわれることもあります.この様子はsubsectionを見ることで理解できます.

外形が同じなのに導体片が重なっている場合

外形が同じであれば,導体片が重なっていても解析結果はほとんど同じです(多くの場合結果の差を判別することは難しいでしょう.).しかしSubsecitonを観察すると,Sonnetが解析するときに未知数となるSubsectionに少しの違いがあります.これによって結果に非常に小さな違いが現れます.またSubsectionが細かくなるので計算時間にも差があらわれます.

一枚の導体片小さな導体片が重なっている場合
モデルの表示→
[View]-[View Subsections]
で表示したSubsection

外形が同じなのに細かく切断された導体片が接触している場合

外形が同じであれば,導体片が切断されていても解析結果はほとんど同じです(多くの場合結果の差を判別することは難しいでしょう.).しかしSubsecitonを観察すると,Sonnetが解析するときに未知数となるSubsectionに少しの違いがあります.これによって結果に非常に小さな違いが現れます.またSubsectionが細かくなるので計算時間にも差があらわれます.

モデル全体が一体の導体の場合モデルを構成する導体が切断されて接触している場合
モデルの表示→
[View]-[View Subsections]
で表示したSubsection

異なる抵抗率の抵抗膜が重なり合っている場合

異なる抵抗膜が重なり合っている場合は抵抗膜が並列に重なり合っているとして扱われます.例えば下表のように50Ωの抵抗膜と200Ωの抵抗膜が重なり合っていると40Ωの抵抗膜になります.

200Ωの抵抗膜50Ωの抵抗膜200Ωの抵抗膜と50Ωの抵抗膜が重なり合っている場合
モデル→
(この図では重なっている様子をわかりやすくするため,2つの導体をわざとずらしてある.)
解析結果→200Ω50Ω40Ω

抵抗膜に限らず異なる導体を重ね合わせるモデルは推奨できません.誤解や間違いの元ですし,後からモデルを検証する場合もわかりにくいからです.

この反応はsonnetの古いバージョン(少なくともversion15以前とは扱いが変わっています.古いバージョンでは抵抗率の高い抵抗膜が無視されていました.