面内 | via | |
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不平衡回路 | standard box wall port | auto grounded port |
portを構成する正負二つの電極のどちらかが解析空間の基準電位に接続されている. 現実の回路では同軸コネクタや同軸ケーブルと接続される. 殆どのマイクロ波平面回路 サンプルファイル |
基板のエッジに同軸コネクタを実装する. 必ず解析空間のエッジに配置され、 解析空間の壁面を基準電位として使う. De-embedding可 参照面(Ref.Plane)の移動可 |
基板裏面から同軸コネクタを実装する. 解析空間のエッジから離れて配置される、 解析空間の底面を基準電位として使う. 接地を示す下向きの▽印が表示される. De-embedding可 参照面(Ref.Plane)の移動可 |
平衡回路 | ungrounded internal port | via port |
portを構成する正負二つの電極のどちらも解析空間の基準電位に接続されていない. 現実の回路では平衡二線ケーブルを接続したり、基板上にICチップを直接マウントする. アンテナ、半導体上のインダクタ、空間中のインダクタなど サンプルファイル |
パターンを一部切断して平衡二線を接続するか、 チップをマウントする. 二つの導体パターンが接する接線に配置され、 二つの導体がportの正負に接続される. De-embedding可 参照面(Ref.Plane)の移動不可 |
viaを切断して基板の裏表に 平衡二線を接続する. xgeomでは 下の層から、上の層に向かうviaに表示される. 上の層には表示されない. De-embedding不可 参照面(Ref.Plane)の移動不可 |
- 一般に基準電位に接続されない平衡回路より基準電位が明確な不平衡回路の方がportのDe-embeddingが正確に行われ、厳密な結果が得られます.さらにvia-portやautogrounded portのように垂直方向のportよりstandard box wall portやungrounded interanal portのような面内のportの方が厳密な結果が得られます.しかし周波数が低い場合は、そもそもportの不整合分が小さいのでDe-embeddingの厳密さは重要ではない場合が多いです.
- 必要以上のDe-embeddingは解析時間を浪費することになります. De-embeddingを適切に制御してパフォーマンスを向上させることができます.
- 平衡回路で、特にアンテナの解析では解析空間(BOX)の大きさが大きくなりすぎ非TEMモードが支配的になる場合があります.この場合はいかなるportも厳密なDe-embeddingが不可能なので、De-embeddingをoffにすべきです.しかしSonnet Lite/LitePlusでは De-embeddingをoffにできないので,via portを使うことでde-embeddingを逃れることができます.
- via portの入力にはコツがあるので別に説明文を用意してあります.