解析モデルの例
SONNETでは多層構造の導体パターンを電磁界解析します. 回路や部品定数でなく形状と材料パラメータを元に計算するので,形状は任意で,設計者が意図しない周囲の様々な影響も再現します. 詳しく...
重なりあったRFIDタグ
HF(13MHz)のRFIDタグ単体に共振周波数を予測するのはたやすいことです. SONNETではコイルパターンによる損失の微かな変化も電磁界解析から知ることができます.
また複数のタグが接近して重なりあったり,水面に接近した場合の解析も可能です.例えば このモデルのように3つのタグが重なりあうと, それぞれのタグは単独で13MHzの共振周波数であっても, お互いの影響で共振周波数が3つに別れてしまいます.
金属筐体に収めたリーダー
このモデルではリーダーコイルは窓の空いた薄い金属筐体に収められ,筐体の薄型化のために底面には磁性体シートが敷かれています.タグの位置を自動的に変化させながら解析を繰り返して結合係数と相対位置の関係を解析すると,不感帯の位置を正確に特定できます.
リーダーコイルの磁界
このモデルは左のモデルのタグの替りに,小さなピックアップコイルを敷き詰めてあります.ピックアップコイルに流れる電流はピックアップコイルの鎖交磁束と比例するので磁界分布を知ることができます.図で赤い領域を青い不感帯が取り囲んでいます.右上に不感帯が乱れている部分は,左の図のリーダーコイルの角でパターンをわざと歪めてある影響です.
無料の電磁界シミュレータ Sonnet Liteでも,例えば次のモデルを解析できます. 詳しく...
RFIDタグの共振周波数
このモデルはコイルの一つの角部でパターンが斜めになっています.また共振周波数を合わせるために共振コンデンサをパターンで形成しています.導体は理想導体を使っていて損失は無視したモデルです.SONNETの周波数解析は他のどの電磁界シミュレータより早く,このように鋭い共振カーブの問題を高速に解析できます.
リーダーコイルの磁界
SONNETではモデルを理想的なシールドボックスに入れて解析します.通常はシールドボックスを大きくしてその影響を避けますが,このモデルではコイルを敢えてシールドボックスに接近させて,コイルのインピーダンスが変化する様子を解析しています.
もっとくわしく
SONNETはRFIDのタグとリーダーの電磁界解析で多くの実績と 関連した技術資料があります.
おすすめプランと概算価格
HF(13MHz) RFIDに適したSONNET製品の概要です. 概算価格と仕様は 詳しく...
構造 | 共振周波数 | リアクタンス分 | 損失分 | 結合 | Sonnetのグレード |
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水平垂直のパターンのタグコイル単体 | ◯ | ◯ | × | × | Lite/LitePLUS |
ほぼ水平垂直のパターンのタグコイル単体 | ◯ | ◯ | △ | × | Level2Basic Antenna |
複数のコイル,曲線のパターン,磁性体シート,液体など | ◯ | ◯ | ◯ | ◯ | Professional |
SONNETはUHF(900MHz帯,2.4GHz帯)にも使用でき,RFID開発の将来の展開にも対応できます. 詳しく...
無料のリソース
電磁界シミュレータ SonnetLiteには 使用期間の制限もありません. | |
HF(13MHz) RFIDに必要な電気回路の基礎や解析手法をまとめてあります. | |
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